「シュヴァンクマイエル レトロスペクティブ Cプログラム」  

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公式サイト
K's cinema、4日目モーニング、K's cinema(84席)

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■棺の家
1966年/10分/カラー/マンハイム、クロムニェジーシュ映画祭受賞
◎道化たちがお互いに木槌で殴り合うスラプスティック・コメディ。


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■エトセトラ
1966年/7分/カラー/カルロヴィ・ヴァリ映画祭、オーバーハウゼン映画祭受賞
◎フロッタージュの技法を使い、「翼」「鞭」[家]のエピソードで構成された作品。


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■ドン・ファン
1970年/33分/カラー/クロムニェジーシュ映画祭受賞
◎後の長編『ファウスト』を思わせる、放蕩息子であるドン・ファン復讐譚。


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■コストニツェ
1970年/10分/モノクロ
◎15世紀のフス戦争の死者など数万人の納骨堂に関するドキュメンタリー的作品。


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■レオナルドの日記
1972年/12分/カラー
◎レオナルド・ダ・ヴィンチの日記からのデッサンや図面が動き出す。


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■アッシャー家の崩壊
1980年/16分/モノクロ/クラクフ映画祭、ポルト・ファンタジー映画祭受賞
◎「全ての無機物にも知覚はある」。アッシャー邸とその精神が崩壊してゆく。

(=過去のシュヴァンクマイエル映画祭より転載)

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■棺の家
一人の男が持って来たモルモットを見てもう一人の男が無性に欲しくなりお金のやりとりを始めるが・・・、その内木槌を持ち出してお互いをポカポカ殴りつける。それぞれが一度は死に棺桶の中に入れられるがムクリと起き上がりまた木槌で殴り合いをする。
結局合い打ちとなって動かなくなってしまう。
残されたモルモットはごそごそと舞台裏に戻って行く。
・・・紙幣のデザイン?や新聞紙や書物の切り抜きなどが家の中や棺桶の中など至るところに貼ってあり、それをチェックするのも面白い。
男たちは木造の人形で動きがリアルで変な可笑しさがある。
むごいのだけれどシュールで可笑しい。

■エトセトラ
「翼」「鞭」[家]のエピソードで構成された3つのエピソード。
「翼」・・・一人の人間が、椅子の距離に合わせて飛ぶ為に、小さな翼から大きな翼へと付け替えて行く様子を描く。
ある程度予想出来る反復動作は幼児の絵本を見ているようで、なかなか楽しいものだ。
「鞭」・・・一人の人間が動物に鞭打って躾ける。何回も打ち付けている内に、あらら・・・人間と動物が入れ替わってしまった。入れ替わってもまた同じ動作をすると、また元に戻ってしまった。
要は、立場が入れ替わっても結局は同じことを繰り返すのだ。
「家」・・・一人の人間がペンを持ち空中に家の絵を描くと、自然の森が戦場に変わってしまう。家の絵を消すと、戦場は消え森の絵になる。何度も繰り返してみるが結局は同じになってしまう。
人は手に道具を持つとそこには必ず戦いになってしまうのだ。

■ドン・ファン
後の長編「ファウスト」を予感させる短編。
ドン・ファンの復讐もさることながら、従者が何だか可笑しくって仕方ないです。笑
森の中の小道をターーーッと駆けて来る様や、人形たちが殺され様を見ると、「ファウスト」の原点なんだなあ、つくづく思う。
木造の人形なのに、とてもリアル。

■コストニツェ
コストニッツェ(納骨堂)を映した映像が延々と続く。
骸骨で出来たシャンデリア、内装など、大量の骨と装飾にはただただ言葉を失う、圧巻です。

■レオナルドの日記
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたラフな鉛筆画が実写となって動きだす。
シンプルな演出なのだけど、なかなか面白く見入ってしまいます。

■アッシャー家の崩壊
エドガー・アラン・ポーの短篇「アッシャー家の没落」をモチーフにした物語。
スクリーンは、廃虚となったアッシャー家を映し、がらんどうになった部屋にある椅子を映し、棺桶を映して行く。
モノクロの映像にナレーションが淡々と綴られて行きます。
人間などは一切登場せず、映像と語りだけで演出されています。
霧の中に佇む家、モノクロの映像はとても気味悪く、本当に怖いです。